大谷内科クリニック

        NBI内視鏡システムを導入しました。

 当クリニックでは、これまで、胃カメラの苦痛軽減を目的に、群馬県内の医療機関では最初にオリンパス製・経鼻内視鏡検査を導入しました。現在では殆どの方が、経鼻でのカメラを選択されています。

 また、大腸につきましても硬度可変内視鏡を導入し、レントゲン透視下の大腸内視鏡検査から、内視鏡室で行う検査とし、被爆の解消や検査に伴う苦痛の軽減を図っています。

 そして、今回、NBIシステムを導入しています。

 NBI狭帯域光(波長415nm,540nm)を粘膜にあて、粘膜の血管状態を観察することで、早期の咽頭癌、食道癌、胃癌、大腸癌を発見出来る最新のシステムです。まさに技術の進歩です。群馬県内では大学病院等の公的な大きな医療機関、民間ではしらかわ診療所(前橋市)で導入されています。

 東京慈恵医大耳鼻咽喉科のある研究論文に次の様なものがあります。NBI内視鏡で発見された咽頭癌10症例を、通常内視鏡で視認出来たのは1症例、病変を指摘した上で確認出来たのが7症例、確認出来なかったのが2症例有ったと報告しています。同様の論文が、沢山発表されています。つまりNBI内視鏡でなければ発見出来ない癌が相当有る事になります。

 当クリニックでは、現在、全ての内視鏡検査にNBIシステムを利用しています。

 写真は当クリニックでの症例です。